トップ 実験観察 自作器具 雑学 雑文 水槽紹介 自己紹介 過去画像 掲示板 リンク 《初心者向けの魚?》


私は
いわゆる「初心者向け」
といわれる魚しか飼っていません
金魚、ネオンテトラ、
グローライトテトラ、エンゼルフィッシュ、他…  

熱帯魚飼育の入門書などでは
どうしても
魚の名前を挙げて紹介する必要があるため
「初心者向け」
というレッテルが貼られてしまうのでしょう
小型カラシン

そこで、ちょっと考えてみました。
もし、私が初心者に入門用の魚を紹介するとしたら、
何を基準にして、どんな魚を薦めるだろうか・・・

1.水質への適応力がある(丈夫で飼いやすい)
2.万一☆になっても、すぐに代わりの生体が手に入る(簡単に諦めて投げ出さない)
3.安価(再挑戦へのハードルが低い)

やっぱり
前述の魚達を薦めるでしょうね…

私がこれらの魚を飼っているのは、
「この魚が好きだから」なんです
「飼いやすいから、どこでも安く手に入るから」ではありません
声を大にして言いたいのは

「初心者向け」イコール魅力が乏しいという訳ではない



確かに、魚を飼い始めた時点では
「飼いやすいから、どこでも安く手に入るから」という理由も
無かった訳ではありませんけれどね(*^_^*)
(水草に関しても、同じ事が言えると思っています)


そこでちょっと検証
私が飼っている魚達の値段について

・金魚
 適応力は絶大!
 池の水が凍っても、水底でちゃ〜んと越冬します
 真夏に、少々水温が上がっても平気です
 和金や琉金のような、オーソドックスな品種なら、値段も手頃です
 値段が高い品種は、飼育も難しい傾向があります
 ブリーダーも出荷するまでの管理に気を遣いますし、稚魚の歩留まりも悪いですから
 高価になるのは、当然です

・ネオンテトラ
 最近はずいぶん安く手に入るようになりました
 家庭の混泳水槽で繁殖させる為にはコツがいるみたいですが
 商業的に養殖すると
 産まれる稚魚の数が多いので、単価を抑えられるのでしょう
 どんな魚にも言えることですが
 大きな水槽、または生け簀を使っての繁殖させるのと
 家庭で繁殖させるのとでは、桁違いの歩留まりです
 さらに、東南アジアなど暖かい地方で行えば、ヒーターも必要ありません
 日本へ空輸しても、充分採算が合いそうですね

・エンゼルフィッシュ
 色や形の美しい個体は、結構な値段で売られています
 神経質な魚なので、金魚やネオンテトラのように
 「大量生産」には向かないのでしょう
 ただ、子育てが上手なペアは
 どんどん産卵して、たくさんの稚魚が育ちますので
 色や形にこだわらなければ、手頃な値段で手に入ります
 最近ホームセンターなどで見掛ける幼魚は
 不思議な柄の個体が多いように感じるのは私だけでしょうか
 (マーブルなんて都合のいい名前が付いてますけど)

魚の魅力と値段には、何の関係もないのです

もちろん、人の好みはそれぞれです
珍種を飼うことに楽しみを見つける人
難種(日本の水に合わない)を育て上げることに楽しみをみつける人

個人の楽しみ方にケチをつけるつもりは毛頭ありません
でも、どんな魚でも水草でも、「生き物」なんです
安いからといって、ぞんざいに扱ったりしないで欲しい

生き物の価値は値段ではありません